この論考は複数の軸から構成している。まず、個人もしくは博物館所蔵の印金の断片、あるいは印金が用いられている作品の観察である。次に、印金復元の経験がある表具師および印金の収集家、学芸員とのいくつもの面談と文献の収集。そして筆者による復原製作である。
印金についての文献は多くない。筆者の知る限りでは、鈴木一氏の「名物裂事典」の「印金」の項目が一番詳細に述べられており、「染織と生活12号」にその抜粋が掲載されている。その他の名物裂や茶道具関連の文献では、印金に言及し、定義づけしているが取るに足らない内容のものが多い。
以下のリストは徹底的ではなく、完成しなければならない。
鈴木氏によりの書物では、江戸時代後期から明治時代にかけての茶道具及び、名物裂関連の文献に言及する。
松平治郷 『古今名物類聚』 寛政3年(1791年)。
宇田公夫 『名物裂』 淡交新社、京都、昭和41年 (1967年)。
『平凡社大百科事典』 日立デジタル平凡社、東京、1998年。
『原色茶道大辞典』 淡交社、京都、1984年。
西村兵部、織物 『日本の美術12号』 至文堂、東京、昭和42年(1968年)。
西村兵部 『日本の美術、名物裂、90号』、至文堂、東京、昭和48年(1974年)。
鈴木一 『古代印金』 染織と生活12号、染織と生活社、京都、1976年、10~35ページ。
北村哲郎 『こがね・しろがね、和田光正の世界、第III本冊』 光映金彩友禅研究所、京都、2010年、297~301ページ。
『江戸着物アート、きもの文化の美と装い、女子美術大学』 NHKプロモーション、東京、2011年。
山川暁 『高僧と袈裟 、ころもを伝えこころを繋ぐ』 京都国立博物館、京都、2010年。
『名物裂-渡来織物への憧れ』 五島美術館、東京、2001年。
鈴木一 『名物裂事典』 鈴木時代裂研究所、京都、2007年。
長崎いわお 『日本の型染の歴史、日本の型紙とジャポニスム』 The Japan Foundation、東京、2006年、8~18ページ。
渡邊明義・岡興造・石川登志雄 『装潢史』 一般社団法人国宝修理装潢師連盟 京都、2011年。
国宝修理装潢師連盟 『第18回定期研修会報告集』 平成24年、18~22ページ(羅について)。
切畑健 『名物裂』 京都書院美術双書、日本の染織19号、京都、1994年。
『中国丝绸通史』(中国語で) 苏州大学出版社 、蘇州市、2005年。
『あやめの花』 京都、1926年。
『茶の湯』 東京国立博物館、東京、2017年。
ネット・サイト
e-国宝 データベース
湖南省博物館のサイト
http://61.187.53.122/collection.aspx?id=1367&lang=en
本来のページ (中国語)
杭州市シルク博物館のサイト
http://www.chinasilkmuseum.com/zggd/list_21.aspx
http://www.chinasilkmuseum.com/zggd/info_21.aspx?itemid=1834
http://www.chinasilkmuseum.com/zggd/info_21.aspx?itemid=2404
http://www.chinasilkmuseum.com/zggd/info_21.aspx?itemid=2505